ハンドレイアップに代わる自動化技術 木村真束

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こんにちは、FES株式会社 代表取締役 木村真束です。

3Dプリンタのニュースが近年とても多くなっていて、内容は研究結果や新製品のことなど様々です。
もう1年以上前になりますが、私の中で印象深く残っているニューストピックスをご紹介します。

“ファイバーパッチプレースメント(FPP)を専門とするドイツ企業のCevotecは、同社のコンポジット3D印刷技術を北米に導入することを発表しました。この拡大は、ニュージャージーに拠点を置くコンポジット部品メーカーのComposite Automation、LLCとのコラボレーションによって実現されます。
CevotecのFPP技術は、「幾何学的に複雑な繊維複合材料の自動製造」を可能にする特殊な積層造形技術です。わずかに簡単に言えば、ミュンヘンを拠点とする同社の技術は小さな炭素繊維パッチを特定の寸法で表面に「印刷」します。余分な強度のためにコンポーネントに追加することができる薄くて柔軟な炭素繊維層。
「3D印刷と同様に、コンポーネントは追加的、柔軟、そして完全に自動化されたファイバーパッチから生成されます」と同社は言います。コンポーネント内の応力に応じて各パッチを個別に方向付けることで、剛性や強度などの機械的特性が大幅に向上します。したがって、パッチベースの繊維構造により、製品の重量を大幅に減らすことができ、同時に実際にあなたが望む機械的特性を高めることができます。」”(引用)

この3次元形状にカーボン繊維を貼り付けることを自動化した技術は、現在主流であるハンドレイアップに代わる取り組みです。
一貫した自動化をトータルにやっているという点が素晴らしいです。
ただ、弊社にご尽力いただいている職人さんや頑張ってくれているハンドレイアップ(手でガラス繊維を積層する方法)のスタッフを脅かす技術でもあります。
実際私もこの業界に入って10年ほどはすべての原型を自ら包丁や熱線の弓で削り出しておりました。そして約10年前に転機が訪れ3DプリンタやCNCを使った原型作りにシフトしてまいりました。
現在とあるプロジェクトの開発に携わらせていただきCFRP(炭素繊維強化プラスチック)のハンドレイアップ技術導入のための実験、検証を行っております。
それらのことを踏まえたうえで 今後の未来のさらなる可能性の一端を感じた記事でした。

今回の記事の引用元は下記です。
http://www.3ders.org/articles/20180311-cevotec-to-bring-carbon-fiber-patch-additive-manufacturing-to-north-america.html

さらに今回はもう1記事、個人的に嬉しかった最近のニュース「コロンビア大学の研究者が3Dプリント技術を用いて人間の毛髪を生成する方法を確立」をご紹介したいと思います。

“コロンビア大学アーヴィングメディカルセンター(Columbia University Irving Medical Center 以下 CUMC)の研究チームは、人間の皮膚への移植を必要とせず、3Dプリンティング技術を使用して人工的に人間の毛髪を成長させる禿頭症治療法を世界で初めて確立させた。

研究チームは、3D CADソフトウェア「Solidworks」を使用して直径0.5mm×長さ4mmの微細な突起を複数持つプラスチック型を、StrataysのPolyjet方式3Dプリンタ「Objet 24」使用して作成。この3Dプリント型とそれを納める容器は、毛嚢を成長させるためのより自然な微小環境を作り出し、それらの周囲で細胞が成長するよう設計されている。ケラチンを生成する細胞と共に人間の毛包細胞が型に沈着すると、細胞に毛髪の成長を刺激する成分を注入。その後約3週間で人間の毛包が現れ毛髪を作り始める。”(引用)

これは、まず3Dプリンタを使用して、幅わずか0.5ミリメートルの細長いプラスチック製の型を作成します。カビの周りで成長するように設計されたヒトの皮膚を毛包細胞の深い部分に入れて、ケラチンを生成する細胞で覆い、3週間後に人間の毛包が現れて毛髪を作り始めたという報告です。
これまで難しかった「薄い突起を作成する技術」が、3Dプリンティング技術の革新により実現したことで、研究が促進されたそうです。
先ほど個人的に嬉しかったニュースということでお伝えしましたが、実は私、つるつるではないのですがザビエル型に薄毛なんです(笑)

「自分が薄毛なのは仕方ないな」と思えるほどに、若い時にかなり髪や頭皮に負担をかけてしまったので、自分の頭皮のことは諦めていましたが、こういった記事を目にすると夢があるなと思いますね!

同じ悩みの方は多いと思いますが、今後多くの方の悩みを解決できるかもしれない技術に、当社と関わりのある3D プリンタが寄与していることもまた嬉しく思います。

今回の記事の引用元は下記です。
https://idarts.co.jp/3dp/cumc-baldness-treatment/

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